【自分用メモ】ティアフォー(TIER IV)

7/22IPO決定となった銘柄「ティアフォー」とはなにか?
自分用まとめ

会社名:株式会社ティアフォー
本店の所在地:東京都品川区北品川1-12-10ジャコムビル
代表:加藤 真平(自動運転ソフトウェア「Autoware」を開発)
設立:2015年12月
従業員数:404名
エンジニア数:307名
累計資金調達額:391億円
資本金:1億円
事業内容:日本発の自動運転ソフトウェアを開発するディープテック企業

どんな会社か?

2015年12月、創業者の加藤真平氏(東京大学大学院教授を兼任)らが名古屋大学で開発した自動運転ソフトウェア「Autoware」(オートウェア)のさらなる開発や普及を目的に設立されました。
掲げているビジョンが、「自動運転の民主化」。
核になっているのがオープンソースの戦略で、
自社の自動運転技術をオープンソースとして提供することで、
特定の企業や国家に依存しない中立性・透明性を確保し、
グローバルに分散した開発者や研究者との共同開発を可能にしている。
つまり、「トヨタだけ、グーグルだけが自動運転を独占する世界」ではなく、
みんなが乗れる共通基盤(=OS)を作ろうという思想の会社。

主な出資・提携先

ティアフォーは自動車・鉄道・通信・保険など、幅広い業界の大手企業から出資を受けている。
「オールジャパンで自動運転を作る」という布陣。

自動車メーカー系
・トヨタ自動車(2026年6月出資/出資比率1%・約10億円規模)
・スズキ(2024年5月 資本業務提携)
・いすゞ自動車(2024年3月 資本業務提携)
・ヤマハ発動機(2017年8月〜の株主)

インフラ・異業種系
・JR東海/東海旅客鉄道(2025年12月 第三者割当増資)
・KDDI(通信)
・SOMPOホールディングス(損害保険)
・三菱商事・大成建設 など

※これらは複数の資金調達ラウンドにまたがっている。累計調達額は391億円。

資金調達で押さえるべきポイント(IPOの評価に直結)

① 2024年6月のシリーズB(85億円調達)
参加したのは、いすゞ・大成建設・三菱商事・スズキの4社。
このうちいすゞが最大の60億円を出資。
この時点で会社の値段(時価総額)は約1,000億円まで上がった。

② 2026年2月に「1株→5株」の株式分割を実施
1株を5つに分けたので、1株あたりの値段は5分の1になった(ピザを5切れに切ったイメージ)。
過去の株価と比べるときは、これを揃えないと誤解する。

③ IPOはダウンラウンド(=直近より安い値段での上場)
2026年6月にトヨタが出資したときの評価額は約1,000億円。
でもIPOの想定時価総額は約645〜700億円で、直近より約3割安い
プロの投資家が付けた値段を維持できていない、という点が市場に警戒されている。

業績(2025年9月期)

項目数字
売上高約64億円(前期比+65.6%)
当期純損失約48億円(赤字)
手元現金約69億円
黒字化の時期未定

成長は速いが、まだ大きな赤字。今回のIPOで集めるお金が事業を続ける生命線になっている。

競合分析:Waymo(米)・Baidu(中)との比較

大前提:そもそもタイプが違う
Waymo・Baidu=「自分でロボタクシーを走らせる会社」(サービス運営者)
ティアフォー=「自動運転の”中身”を作って他社に配る会社」(部品・OS屋さん)

スマホで例えると分かりやすい。
・Waymo・Baidu=iPhone(ハードもソフトも自社で全部囲い込んで、自分で売る)
・ティアフォー=Android/Linux(ソフトを公開して、いろんなメーカーに使ってもらう
だから「どっちが優れてる」ではなく、役割が違う

規模を数字で比べると

ティアフォー🇯🇵Waymo🇺🇸Baidu (Apollo Go)🇨🇳
立ち位置ソフト/OSを提供自社でタクシー運営自社でタクシー運営
今の主力日本での実証バス等有料ロボタクシー有料ロボタクシー
稼働規模実証段階中心週約50万回の有料乗車週のピーク約35万回
展開都市主に日本国内米11都市世界27都市
会社の値段約650〜700億円約1,260億ドル(Baidu本体の一部門)

技術アプローチの違い

Waymo:カメラ+LiDAR+レーダーを全部積む「全部盛り」。人間のドライバーを2020年に外し、米国で唯一24時間の完全自動運転サービスを大規模運営。お金をかけて確実性を取る路線。

Baidu:中国国内の圧倒的な走行データで鍛え、安い専用車で数を出す路線。海外はUber・Lyftと組んで一気に広げる作戦。2026年6月にはスイスでレベル4認可を取得し、欧州の公共交通に食い込むなど、規制の突破もうまい。 Apollogo

ティアフォー:オープンソースの「Autoware」を軸に、特定企業に依存しない中立的な共通基盤を目指す。自分でタクシー帝国を作るのではなく、「みんなの自動運転の土台」を狙う。

この比較から何が言えるか

ティアフォーの強み:日本発で、いすゞ・スズキ・トヨタ・JR東海などオールジャパンの支持がある。「特定の1社(=Waymo, Baidu)に世界の自動運転を独占させたくない」という国・企業のニーズの受け皿になれる。オープンソースなので、囲い込み型の2社が入りにくい領域(地方バス、特殊車両、他社との共同開発)で存在感を出せる。

ティアフォーの弱み/リスク:規模も資金力もWaymo・Baiduとは桁違いに小さい。しかも赤字。自動運転は「お金を燃やして先に規模を作った者が勝つ」ゲームになりつつあり、その体力勝負では正直不利。「技術は立派だが、巨人に押し切られないか」が最大の不安。

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